食べ物にも気配りを!
食べ物に気を配ることは、くせ毛を克服することにとって非常に重要です。
身体は食べ物から出来ており、髪の毛も食べ物から出来ています。
そして食べ物が身体を動かし、食べ物が髪の毛を修復するのです。
では食べ物がどんな役割をしているのか、実際に述べてみます。
<3大栄養素>
タンパク質、炭水化物、脂肪、これが3大栄養素です。
タンパク質
身体の材料です。髪の毛も身体も、タンパク質で出来ています。
脂肪
身体を動かすエネルギー源です。車でいうガソリン、ストーブでいう灯油に当たります。
炭水化物
体内で、脂肪と糖に分解されます。脂肪は上記のとおりです。糖は脳を動かすエネルギー源です。勉強や仕事で疲れたとき、チョコレートを欲するのは、チョコレートの成分であるカフェインと糖が、脳の疲れを取り、脳にエネルギーを与えるからなのです。
ビタミンやミネラルは「補酵素」と呼ばれ、この3大栄養素をうまく配分し、調節し、働きを助けるための栄養素です。
食物繊維は、身体のゴミを排出するのを助け、身体を綺麗にするとともに、乳酸菌のエサとなって腸の働きを助けます。
<全ての栄養素が必要>
以上のように、栄養素はそれぞれ働きと得意分野があり、偏食をすれば体に悪いことは一目瞭然です。ご飯にはご飯の、肉には肉の、野菜には野菜の得意分野があります。野菜の中でも、ホウレン草と大根では、得意分野が違います。たくさんの種類の食べ物を少しずつ食べて、色々な栄養素を身体に取り込みましょう。
肉だけ食べていては、炭水化物と食物繊維が不足します。
ご飯だけ食べていては、タンパク質と食物繊維が不足します。
野菜だけ食べていては、タンパク質が不足します。
また、高カロリーを悪とする風潮がありますが、カロリーが高いものが身体に悪い食べ物なのではなく、摂取カロリーと使用カロリーのバランスが取れていないことが、身体に悪いのです。
太っている人は、摂取カロリーを減らすか、使用カロリーを増やすか、どちらかが必要となります。たくさん歩き、たくさん気を使い、たくさん考えれば、カロリーをどんどん使います。また、筋肉が多ければ、その分筋肉維持にたくさんのエネルギーを使うため、体重は減ります。
そして、最も重要なことですが、摂取カロリーを減らすために食べる量を減らせば、ビタミンやミネラルなど他の必要な栄養素の摂取量も減ります。それは、体の健康、髪の毛の健康には良くないことなのです。
逆に、使用カロリーを増やすために運動すれば、体重が減るだけでなく、血液やリンパ液の流れが良くなり、身体の健康、髪の毛の健康にもいい影響を及ぼします。食べて運動する、これがくせ毛改善には一番なのです。
ご飯・パン・麺
野菜・海藻
肉・魚・豆(豆腐・納豆)
果物
卵・乳製品
これらをバランスよく、1日のうちに必ず全種類食べるようにしてください。
野菜は350gとることが理想です。
葉野菜だけでは厳しいです。大根、にんじん、じゃがいも、きゅうり、かぼちゃ等、大きな野菜はたくさん摂取しやすいので、積極的に利用しましょう。
地肌の老廃物を流すには、野菜や果物の食物繊維が大きな役割を果たします。くせ毛を治すには、野菜を多く食べることが重要なのです。