くせ毛治療法その5 全身にたまっている老廃物(ゴミ)を流す
身体の全身の健康も、くせ毛を治すには非常に重要です。身体のリンパの流れ、内臓や血管の健康は、髪の毛の健康にも大きな影響を及ぼします。
内臓は食べ物を溶かし、栄養を吸収し、血液を通して毛根に栄養を運びます。内臓の調子が悪くなれば、毛根に栄養が行きづらくなるのです。
身体のリンパの流れが滞れば、連動して肩、首、頭のリンパの流れが滞ります。風邪を引けば、戦った風邪菌と白血球の死骸が大量にリンパ管に押し寄せ、リンパ管が滞り、体の節々が痛くなります。
また、内臓の調子が悪くなれば、中脳や視床下部の脳細胞スタミナは内臓治療に向けられ、地肌改善や髪の毛への栄養補給はおろそかになり、髪質は衰えます。
中脳・視床下部とは
皆さん、我々の内臓はどうやって動いていると思いますか?私たちが意識して「動け」と命令しているのではなく、意思と関係なく動きますよね。では、内臓に意思があって、独自に動いているのか?そうではありません。全ての内臓を動かし、血液を流し、不調部分を修復し、免疫を操って健康を維持している司令塔がいるのです。
それが、脳にある「中脳」「視床下部」などの部分です。
彼らの指令が出ないと、内臓は自発的に動くことはできず、人間は死んでしまいます。反対に、彼らが元気だと、内臓も元気に動くことが出来るのです。
中脳・視床下部は、判断し内臓や神経系に命令を下すために、常に動いて大量に酸素を消費しています。つまり「有酸素運動」をしているのです。よって中脳・視床下部にも体力の限界があり、不健康な人はそのメンテナンスに追われて、髪の毛などの「生きるためにはどうでもいい部分」は後回しにされ、髪の毛の美しさは失われていきます。
髪の毛の美しい人には健康的な人が多く、健康的な人には髪の毛が美しい人が多いのです。このことからも、くせ毛を治すには身体全体の健康も重要であることがお分かりいただけると思います。
健康的な身体とは
真に健康な身体とは・・・小学生や中学生を見て「元気だなあ」と思ったことはありませんか?彼らはとても健康的ですよね!そう、健康的な身体とは単に「病気でない身体」ではなく、もっとイキイキとしたものです。では、彼らと我々ではどう違うのでしょう。
「肩がこる」「体が痛い」「体がむくむ」「手足が冷える」「肌が荒れる」等々
これらの症状は、全て血液とリンパ液の循環が悪いことからくるものです。
加齢臭のするお父さん、あなたは老廃物を長い間体に溜めすぎです。
視床下部・中脳等、司令塔の命令がすんなりと届き、その命令がスムーズに遂行される、それが健康的な身体であり、スムーズにいけばいくほど司令塔には余力がたくさん残り、地肌や髪の毛の健康に向けられるエネルギーが多くなります。
例えば、司令塔が「指先を温めろ」と命令を出したとします。血行が良ければ指先は簡単に温まり、司令塔は余力たっぷりに他の部分の修復命令に移ることが出来ます。しかし血行が悪ければ、いくら命令しても指先は温まらず、ついには冷え性になって、司令塔も疲れ果ててしまいます。
また、糖尿病は、太り過ぎなどの原因によって、インスリンという「ホルモン」が正常に分泌できなくなり、視床下部が「血糖値を下げろ」と命令してもインスリンは分泌されず、血糖値を制御できなくなる病気です。
つまり健康的な身体とは
1.司令塔が元気で
2.司令塔の命令がスムーズに遂行できる体調にある=血行・リンパ液がスムーズ に流れ、ホルモンが正常に働く状態にある。
ということなのです。
ストレッチとヨガの効能
「地肌と身体の関係」でもお話しした通り、血液やリンパ液をスムーズに流すのには、筋肉のよじれを取ることが大きく関係しています。筋肉を伸ばしましょう。筋肉を伸ばすには、ストレッチやヨガが適しています。
→くせ毛に効くストレッチ
ヨガは、呼吸法とストレッチを組み合わせた健康法です。古代インダス文明から受け継がれ、4000年以上たった今なお世界中で行われている、歴史が証明する健康法と言えるでしょう。
ヨガの先生は、例外なく痩せていて、体が柔らかく、若々しさを保っています。無駄な老廃物がない美しい身体は、美しい髪の毛を作る基礎として理想的と言えるでしょう。
→くせ毛に効くヨガ